歯医者さんが診察中によく使う言葉や治療に関する専門用語などを辞典形式で集めました。

英語

Abr

Abrとは、abrasion(摩耗)の略で、摩耗症のことを言います。
詳しくは、摩耗症のページで説明します。

Att

Attとは、Attrition(磨滅)の略で、歯科では咬耗症のことをいいます。
詳しくは、咬耗症のページで説明します。

BOP

BOPとは、Bleeding On Probingの略で歯周病の検査時の出血のことです。

歯周ポケットプローブという針を挿して、出血があればBOPとし、歯周病であると判断します。
この出血は、ポケット内のプラークが原因の炎症によるものです。

Brx

Brxとは、bruxismの略で、歯ぎしりのことです。
詳しくは、歯ぎしりのページで説明します。

C1

C1とは、むし歯進行状況の一つで、むし歯の初期状態のことをいいます。

エナメル質(歯の表面)の部分に穴が空いている程度で、治療はレジンを入れるだけで終わります。
神経にも達していないため、痛みを感じず治療ができます。

C2

C2とは、むし歯進行状況の一つで、象牙質まで侵攻してしまった状態です。
噛むと痛みを感じたり、冷たいものや甘いものに対ししみたりします。悪化すると熱いものもしみるようになります。>誘発痛
多くの場合は、この痛みによりむし歯と気がつきます。

痛みを感じるため治療には麻酔が必要になります。
治療方法は、むし歯を取り除いた後に薬を詰め込みます。その後、コンポジットレジンを詰め込みきれいに磨きます。

奥歯の場合は、コンポジットレジンの代わりに金属(銀歯)を入れることもあります。
まず型をとり、後日セメントでつめものを取り付けます。

C3

C3とは、むし歯進行状況の一つで、むし歯が歯髄と呼ばれる神経まで達してしまった状態です。
神経まで達しているため激しい痛みが起こります。

C3は根管治療という歯の根の治療を行います。
根管治療後は歯の表面が薄くなるため被せ物を取り付けたりします。

根管治療は、決して簡単ではなく時間と費用がかかります。治療の成功率もいままでのように高くはないので、C3になるまでほっとかずにC2だと気づいたらすぐに治療することが大切です。

C4

C4とは、むし歯進行状況の一つで、むし歯により歯冠が無くなり、歯根だけになってしまった状態です。
歯髄と呼ばれる神経も死んでいるので、もはや痛みは感じません。

この状態になってしまったら治療がたいへん難しくなり、ほとんどの場合抜歯しなければなりません。
しかし、もう手遅れだと放っておくと他の歯にも悪影響がありますので、直ちに歯科医院に行き抜歯したほうがいいです。

歯がなくなってしまった後の治療法に、部分入れ歯インプラントブリッジなどがあります。

CK

CKとは、被せ物のことです。
特に、金属製の被せ物を指すことが多いようです。

キャストクローネ(cast krone)の略で、直訳すると「鋳造された王冠」という意味です。
「krone」は、ドイツ語・デンマーク語・ノルウェー語で、英語の「crown」に相当します。
そのため、一般にはキャストクラウンと呼ばれることが多いです。

CO

COとは、Caries Observationの略で、日本語訳は「経過観察」です。
むし歯進行状況の一つで、一番軽度の状態のことをいいます。

多少見た目が不透明な茶色や白に変化しますが、自覚症状はありません。
歯磨きをしっかりしてキシリトールやリカルデント、フッ素などを塗り再石灰化を促すと自然に治るので、削るなどの治療は必要ありません。

C0(シーゼロ)と間違って表記されることが多いですが、正しくはCO(シーオー)です。

CR

CRとは、コンポジットレジンの略で、硬質レジン・複合レジンとも呼ばれています。
歯科では、詰め物被せ物として使います。

レジンとフィラー(セラミックの粉)を混ぜた複合のレジンで、通常のレジンより強度などが増しています。
保険の適用が可能です。

Dul

Dulとは、慢性的な刺激による局所皮膚潰瘍、褥瘡性潰瘍(じょくそうせいかいよう)のことです。
decubitus ulcerの略です。

口にうまく適合しなかった入れ歯補綴物八重歯などが、口腔粘膜(口の中)に当たって潰瘍が生じます。

口腔がんの原因にもなりますので早めの治療が必要です。

Ero

Eroとは、Erosionの略で、酸触症侵蝕症のことです。
詳しくは、酸触症のページで説明します。

Ext

Extとは、抜歯のことです。詳しくは抜歯のページで説明します。

FCK

FCKとは、歯の全体を覆う金属製の被せ物のことを言います。
被せ物クラウンCKと同じように扱う場合があります。

フルキャストクローネ(full cast krone)の略です。
しかし、一般的にはフルキャストクラウンと呼ばれます。
理由は、CKのページで説明しています。

FOP

FOPとは、歯科用語ではFlap Operationの略です。
フラップ手術のことで、歯周外科手術の一つです

詳しくは、歯肉剥離掻爬術のページで説明します。

FS

FSとは、Fatigue Supplementの略で、補足疲労のことです。
2歯以上の連なるポンティックや延長ポンティックを適用する場合に付加される指数のことを言います。
ブリッジの、保険適用か適用不可かを判定する際の式に使われます。

ファイバースコープの略として使われる場合もあります。

G

Gとは、gum、gingivaの頭文字を取ったもので、歯ぐき歯肉)のことをいいます。

歯肉炎(gingivitis)を指すことも多いです。

単純性歯肉炎のことを、単G
増殖性歯肉炎のことを、増G
潰瘍性歯肉炎のことを、潰G
壊疽性歯肉炎のことを、壊G
肥大性歯肉炎のことを、肥G
とも略します。

GA

GAとは、gingival abscessの略で、歯肉膿瘍の保険用語です。
詳しくは、歯肉膿瘍のページで説明します。

HJK

HJKとは、硬質レジンジャケット冠(hard resin jacket krone)の略です。硬質レジンジャケットクラウンとも呼ばれます。
硬質レジン被せ物に使用する。または使用したもののことを言います。

色が白く、見た目がいいです。また、保険適用可能なため安価です。
しかし、強度が低いという難点があります。
そのため、より強度な硬質レジン前装冠の保険導入により硬質レジンジャケット冠の頻度は減り、
今では小臼歯にのみ使用されることが多くなりました。

Kの部分(krone)は、一般的にクラウン(crown)と読まれることが多いです。⇒CKFCK

Hys

Hysとは、Hypersensitive Dentinの略で、いわゆる知覚過敏です。
正式名称は、象牙質知覚過敏症

詳しくは、象牙質知覚過敏症のページで説明します。

Imp

Impとは、Impressionの略で、歯型を取り補綴物を作ることをいいます。
印象、インプとも呼ばれています。

詳しくは、印象のページで説明します。

KP

KPとは、窩洞形成のことです。
cabity preparationの略といわれています。

カルテ用語は、わかりやすくするためにローマ字や英語、ドイツ語を混ぜることがあるようです。
例:SKCK

Lux

Luxとは、Luxation(脱臼)の略で、歯科においては歯牙脱臼のことです。
詳しくは歯牙脱臼のページで説明します。

MB

MBとは、メタルボンドの略称です。詳しくはメタルボンドのページで説明します。

MT

MTとは、欠損歯のことで、歯列の中で存在していない歯のことをいいます。
先天欠損と後天的欠損の二つに分類されます。

先天欠損は、生まれつき歯の本数が少ない事をいい、歯間離開などになってしまうことがあります。

後天的欠損は、むし歯歯周病により歯を抜歯したところをいいます。
こちらの治療法として、部分入れ歯インプラントブリッジなどがあります。

MTM

MTMとは、Minor Tooth Movementの略で部分矯正のことをいいます。小矯正とも呼ばれています。詳しくは部分矯正のページで説明します。
MTコネクターとは、「欠損歯をつなげる」という意味で、部分入れ歯の一つです。
従来の部分入れ歯とは違いクラスプを使っておらず、フィット感の高い、新しい技術の入れ歯です。

金属のプレートで支えていますが、金属は前からほとんど見えず、自然な歯のように見えるのが特徴です。

しかし、取り扱っている歯科医院が非常に少なく、使用している人もまだ少ないため、使用感を他と比べにくいという点もあります。

OA

OAとは、麻酔針の痛みを和らげるために、その前に塗る表面麻酔のことです。
液状、ジェル状、スプレー型などの種類があります。

Outside Anesthesiaの略だと思われます。

P

Pとは、Periodontal Diseasesの略で、歯周病を意味します。

歯周病の進行状況によりP1、P2、P3、P4と分けて表記されます。
数字が大きくなるほど治療は困難となり、P3にまで達してしまうと抜歯する場合が多いです。
歯周病の詳しい説明は、歯周病のページから
PFMクラウンとは、金属とセラミックを用いた一般的なクラウンです。
PFMは、Porcelain Fused to Metalの略です。

メタルボンド、金属焼付ポーセレンとも呼ばれます。
詳しくは、メタルボンドのページで説明します。

PGA

PGAとは、Platinum-added gold alloyの略で、白金加金のことです。PGA合金とも呼ばれます。
金を主体に、白金(プラチナ)や銀などを混ぜた、銀色の歯科用金属です。

適度に柔らかく、錆びることもなく、適合しやすいという特徴があります。
奥歯の、詰め物被せ物に使われることが多いです。

また、プラチナを加えないものを金合金といいます。いわゆる金歯です。

Per

Perとは、根尖性歯周炎・歯根膜炎と呼ばれる、歯根の先の炎症のことです。
ペルと読み、Periapical periodontitis(根尖性歯周炎)の略語です。

むし歯の進行や根管治療の失敗、歯根のひび割れなどにより、歯とアゴ(歯槽骨)を結びつける膜(歯根膜)が細菌に感染して炎症を起こします。激しい痛みや頭痛、発熱を伴う場合もあります。

また、その発症や症状などにより慢性根尖性歯周炎、急性根尖性歯周炎に分かれます。

根管治療を行いますが、最悪の場合、抜歯になります。

RCT

RCTとは、root canal treatmentの略で、根管治療・根管貼薬処置のことを言います。

ROT

ROTとは、捻転歯のことです。詳しくは捻転歯のページで説明します。

RT

RTとは、埋伏歯親知らずなど)のことです。
埋伏歯は英語でImpacted toothです。
なぜRTなのかは不明です。

SC

SCとは、スケーリング(Scaling)のことです。
詳しくは、スケーリングのページで説明します。

SK

SKとは、セラミック製のクラウン被せ物)の略称です。
セラミッククラウンは英語でceramic crownの為、ローマ字読みの頭文字だと思われます。

SP

SPとは、ドイツ語のspulenの略で、消毒、洗浄を意味します。

SPT

SPTとは、Supernumerary toothの略で、過剰歯のことをいいます。
詳しくは、過剰歯のページで説明します。

SRP

SRPとは、スケーリングルートプレーニングの略語で、歯周病の初期治療のことです。

その名の通り、スケーリングを行った後、ルートプレーニングを行います。
SchAとは、歯槽骨鋭縁の保険用語です。

詳しくは、歯槽骨鋭縁のページで説明します。
Stomとは、口内炎のことです。
Stomatitis(口内炎)から取られています。

TF

TFとは、試適のことです。
出来上がった補綴物入れ歯などを仮セットして、噛み合わせなど適合性を確認します。

Tentatively fix(仮止め)の略だと思われます。

WSD

WSDとは、Wedge-shaped defectの略で、くさび状欠損のことです。

詳しくは、くさび状欠損のページで説明します。

WZ

WZとは、Wurzelzyste(ドイツ語)の略で歯根嚢胞のことです。

詳しくは歯根嚢胞のページで説明します。

ZS

ZSとは、歯石が付いていることを意味する略号です。
病名は歯石沈着症となります。

pH

pHとは、酸性やアルカリ性を計る数値です。水素イオン指数とも呼ばれます。読み方はペーハー、ピーエイチ、ピーエッチなどいくつかあります。

pH7が中性で、それより大きいとアルカリ性、それ未満だと酸性となります。

参考⇒脱灰再石灰化
pericoとは、親知らずの痛みの原因でもある智歯周囲炎のことです。
pericoronitisの略です。

正確には、親知らずを含む全個所の歯肉炎(歯冠周囲炎)をpericoronitisといいます。
しかし、歯冠周囲炎の大半が親知らずにできるため、智歯周囲炎もpericoronitisと呼ばれるようになりました。